末期がんの完治メソッド

末期がんの完治メソッド【The Power of Immunity】〜免疫活性により進行胃がんに打ち勝った父の闘病レポート〜

01_マクロファージを活性させる糖脂質(LPS)

マクロファージとは?

がんの治療、また健康を維持するためにも「免疫力を高める」(正確には免疫調節力を高める)ことが大事であることは、このサイト内随所に記載している。
免疫とはつまり、身体に入ってきた異物を判別して悪いやつをやっつけてくれる、という機能。

 

がん治療に大きく貢献してくれる『NK細胞』は、言ってみれば特殊部隊、SATのようなもので、異物を発見すればただちに猛攻撃をかける、とても頼もしい免疫細胞。

 

一方で、一般兵として体中のあらゆる場所に常備しているのが『マクロファージ』。
マクロファージは、侵入してきた病原菌のほか、身体の中の老廃物や、自分自身の死んだ細胞など、健康を脅かす元になるものを食べまくって始末してくれる。
マクロは「大きい」「長い」、ファージは「食べるもの」「細胞を破壊する細胞」を意味し、その食いしん坊の大きな細胞は「貪食細胞」とも呼ばれている。

 

その他にも、身体の内外側の傷を治す、神経の修復、免疫ネットワークを支配する指令塔として全身の免疫機能のコントロール、などなど、あらゆるところでマクロファージは働き、健康を維持する上で極めて重要な役割を担っている。
さらに近年、がんの死細胞を食べ、がん免疫を活性化する新マクロファージも発見されている。

 

これらのことから、マクロファージが正常に機能しているかどうかで、健康状態は大きく左右されると言っても過言ではない。

 

 

免疫細胞は、ストレスに弱い

ストレスによって、交感神経が緊張すると、緊張を緩和するために脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌され、副腎(腎臓の上部)から副腎皮質ホルモン(体内ステロイド)が分泌される。
この副腎皮質ホルモンが、マクロファージの活性化を抑制し、弱体化させてしまう。
ストレス社会に生きる現代人は、悪い食生活や活性酸素過多、過労、不規則な生活、運動不足、環境悪などの要素が加わり、マクロファージをはじめとする免疫機能が低下していることが多い。

 

 

マクロファージを活性化させる物質 糖脂質(英語名:リポポリサッカライド=LPS)とは?

『糖脂質(LPS)』は、”パントエア菌”という微生物の構成物質。
この聞きなれない”パントエア菌”、実は、植物や土に共生している菌で、大昔から人間の暮らしに普通に共存している菌なのだ。

 

田んぼや畑、森や家畜、山、川、野原…そんな自然豊かな環境に住み、そこで採れた野菜や果物を食べている人は、知らず知らずのうちにパントエア菌、つまり『糖脂質(LPS)』を自然に摂っていて、自分の免疫力を活性させている。

 

時代とともに近代化し、衛生的と言えるような環境への急速な変化は、自然の微生物を減らし、当然『糖脂質(LPS)』の量も急速に減ってしまった。
それが様々な免疫疾患などの一因になっている。
だから、アレルギーの子供などが田舎で暮らし、土ぼこりにまみれたり植物や家畜に触れる生活をすることで、症状が改善されたりするわけだ。

 

 

なぜ『糖脂質(LPS)』がマクロファージを活性化するのか

これはちょっとテクニカルな話になるが、身体に異物が入ってきたのを感知し識別するのが『Toll様受容体(英語名:トルライク レセプター=TLR)』という細胞表面にある受容体。
この『トルライク レセプター(TLR)』が、異物が身体に有益か有害かを選別して、マクロファージ内に情報を送り込むシステムだ。

 

人間の身体には『トルライク レセプター(TLR)』が10種類あり、それぞれ決まった物質と結合することで免疫を活性化させる。
『糖脂質(LPS)』は、”TLR4”に結合して働く。(鍵穴と鍵のようなもので、LPSはTLR4にカチッとはまるイメージ)
なお『ヘミセルロース誘導体オリザロース(NEWsuperAFTM主成分)』は”TLR2”に結合して働く免疫活性物質。
この”TLR2”を介するグループ(ほかにはキノコや海藻に含まれるβグルカンなど)に対して、”TLR4”を介した『糖脂質(LPS)』は、マクロファージ活性力が何と1000倍以上であることが確認されている。

 

 

マクロファージのプライミング状態とは?

実は普段のマクロファ−ジは、老廃化した自己細胞を細胞内に取り込んで消化処理する、いわゆる掃除屋(スカベンジャー)をしている。
普段掃除屋の仕事をしているマクロファ−ジは、病原菌が侵入してきても、老廃化した細胞と同じようにとらえて殺菌しようとはしない。

 

ところが『糖脂質(LPS)』が”TLR4”に結合されると、マクロファージはプライミング状態となる。
「プライミング状態」とは、マクロファージが活性化されて、ウイルスや細菌などの異物処理などが直ちに行える臨戦態勢にあることをいう。

 

『糖脂質(LPS)』は、ほんのわずかな量で、マクロファージをプライミング状態にすることができる。
「プライミング状態」にあるマクロファージは、臨戦態勢=つまり、いつでも戦える準備が整っている状態。
準備万端で待機している分、いざ敵を見つけて出陣となると、素早く反応し、周囲の白血球を巻き込んでより強力に働くことがわかっている。

 

例えば、平常な状態にあるマクロファージは、結核菌を「貪食」しても結核菌を「殺菌・消化」することができず、結核菌に感染してしまう。
ところがプライミング状態であると、結核菌を消化することができる。

 

マクロファージを常に「プライミング状態」に保つことによって、多くの病や障害から逃れることができるのだ。

 

マクロファージは完全な戦闘状態になってしまうと逆効果

 

マクロファージは大量の異物と接触すると、臨戦態勢ではなく、完全な「戦闘状態」となる。
そのときのマクロファージは、攻撃物質(サイトカインや一酸化窒素)を周囲に乱射する!
攻撃物質が自らの組織を破壊して炎症を引き起こす危険性がでてくる。
これはアレルギー性疾患や自己免疫疾患(リウマチなど)の引き金となる。
むやみに体内のマクロファージを戦闘状態に置くのは好ましくない。
マクロファージは、無用な炎症を起こす心配のない「臨戦状態」=プライミング状態にしておくことがベスト。

 

 

まとめ

「マクロファージ」は身体の全ての組織に存在し、全身の免疫ネットワークを司っているので、『糖脂質(LPS)』によるマクロファージ活性化は、全身の免疫ネットワークを通じて、身体の全ての組織・臓器に及び、多岐に渡る改善が期待される。

 

また、数種類のTLRに働く免疫活性物質を組み合わせて摂ることで、その相乗効果は数倍にも膨れ上がる。
異なるTLRに結合する免疫賦活物質を上手に組み合わせることで、より優れた免疫制御作用が得られる可能性があるということだ。

 

 

現代社会において、がんをはじめ、アレルギーや新興感染症などの患者が増加しているのは周知の事実。
これは人間だけでなく、人間と生活を共にするペットにおいても同様である。
発症要因には、直接的・間接的、あるいは習慣的・遺伝的な要素があるが、共通して言えることは、『免疫の調整力が落ちたときに発症や進行が加速される』こと。

 

”免疫活性”とはつまり、”免疫調整力”のこと。
「健康で長生き」を支えるための重要なキーワードなのだ。

01_マクロファージを活性させる糖脂質(LPS) 関連ページ

02_免疫のビタミン、糖脂質(LPS)を摂る

 
闘病レポート 生活の心得 解説 診断 その他 コラム