末期がんの完治メソッド

末期がんの完治メソッド【The Power of Immunity】〜免疫活性により進行胃がんに打ち勝った父の闘病レポート〜

01_糖鎖とは?糖鎖は細胞のアンテナ

私たちの体は、約60兆の細胞で出来ている。
糖鎖は、その細胞ひとつひとつに産毛のような形で付着しているレセプター(受容体)と言われる物質で、ひとつの細胞の表面に約500〜最大10万本も存在していると言われている。
その約60兆個の細胞同士をつなげ、情報伝達し、それぞれの細胞の働きをコントロールしているのが糖鎖なのだ。

 

糖鎖とは

その働きは、細胞の種類や状態といった情報・ホルモンに関する情報を伝えるほか、生体の防御機構である免疫やウイルスの感染などにも関与し、細胞間コミュニケーションにも重要な役割を果たしている。

 

例えばがん細胞をはじめ、細菌やウイルス、毒素、その他様々な異物がやって来た時、糖鎖はそのアンテナの先端が触れることで情報を取り入れてそれが何者なのかを判断する。
「悪い」と判断すると、
「これは体に悪い異物だから排除しなさい」
という情報を正確に免疫細胞へ伝達し、免疫機能を発揮させる。

 

また、重要なホルモン情報も、糖鎖のアンテナが取り入れている。
細胞同士は糖鎖のアンテナが触れ合うことで、互いに連絡し合い、初めて正常に働ける。

 

さらに…
不調な細胞や傷ついた細胞を糖鎖が感知・発見すると、細胞を生まれ変わらせることができる。
神経細胞の表面に糖鎖がないと脳のネットワークがうまくつくれない。
人の体が機能するのに欠かせない酵素も、糖鎖とたんぱく質が結合した糖たんぱく質の殻をまとっている。
精子と卵子にも糖鎖が付いていて、それが鍵と鍵穴の関係にあって、ぴたりと合って始めて受精できる。
糖鎖が不十分だと、不妊症になる。
血液型の違いは、末端に付いている糖質が異なることで決まっている。
…などなど。

 

このように糖鎖は、体内すべて=60兆個もの細胞間コミュニケーションを司り、体のバランスを整える、いわばアンテナや司令塔のような大変重要な役割を担っている物質で、生命の恒常性(生体ホメオスタシス=生体の内外の環境変化にかかわらず、生体の状態が一定に保たれるという性質や状態のこと)の維持に欠かせない組織である。

 

糖鎖はひとつの細胞表面に約500〜10万本×全身の細胞約60兆個 というから、まさに無限大の情報量だ。

 

糖鎖の研究は、アメリカや日本を中心に、急速に進んでおり、人間の全遺伝子情報の解読が完了した現在、『ポストゲノム』として、糖鎖にスポットライトが当てられている。
つまり、『糖鎖科学 - Glycobiology』が、現在の医学の最先端となっている。

 

 

糖鎖の構成

糖鎖は特別な8種類の単糖の複雑な組み合わせで構成されている。
たったひとつ、糖鎖の向きが変わったり、配置が換わるだけで違う性質の糖鎖となる。

 

その糖鎖の材料となる単糖を、糖鎖栄養素と呼ぶ。

 

糖鎖栄養素

食品からの摂取が可能(むしろ過剰摂取気味)

  • グルコース [Glucose] (ブドウ糖)
  • ガラクトース [Galactose] (乳糖)

肝臓によって生成される(食物からの摂取は容易ではない)

  • フコース [Fucose]
  • マンノース [Mannose]
  • キシロース [Xylose]
  • N-アセチルノイラミン酸 [N-Acetyl Neuraminic Acid]
  • N-アセチルガラクトサミン [N-Acetyl Galactosamine]
  • N-アセチルグルコサミン [N-Acetyl Glucosamine]

単糖名

含有食材

働き

グルコース(Glc) ほとんどの植物・穀物、キノコ、コロイド天然水 など ブドウ糖、重荷エネルギー源、免疫賦活作用
ガラクトース(Gal) ツバメの巣、乳製品、キノコ、増粘剤(カラギーナン) など 免疫系に重要、癌の成長・転移阻害、腸内細菌の維持、Caの吸収の増加
マンノース(Man) ツバメの巣、キノコ、アロエ、サボテン、コロイド天然水、コンニャク など 免疫に重要、マクロファージ活性化、細菌感染阻害
フコース(Fuc) ツバメの巣、藻類(特にモズクやひじき)、亜麻 など 免疫系に重要、癌の成長・転移阻害、気道感染症治療、抗炎症
キシロース(Xy) 穀物や植物の皮、キノコ、コロイド天然水、メープルシロップ など 殺菌作用、病原体・アレルゲンの結合阻害

N−アセチルノイラミン酸
(NANA)

ツバメの巣、母乳、ホエイたんぱく など 脳の発育に必要、免疫系に関与、粘膜の粘度調節(細菌感染防止)シアル酸=コラーゲンの素

N−アセチルガラクトサミン
(GalNAc)

ツバメの巣、キノコ、鮫軟骨、牛乳、ムコ多糖体 など 癌の増殖・転移に関与

N−アセチルグルコサミン
(GlcNAc)

ツバメの巣、甲殻類の甲羅(カニ、エビ)など 変形性関節症治療、グルコサミノクリガン形成、癌の抑制、ヒアルロン酸の素

 

糖鎖異常は病気の元凶

糖鎖の材料である糖鎖栄養素が不足すると、不完全な糖鎖が生成され、生体内の細胞同士が情報のやり取りを行うことができなくなり、体にあらゆる不調が生じる。

 

糖鎖自体の減少や劣化の主な原因は、体内における活性酸素の増加

 

ストレス、喫煙、紫外線などによって体内で活性酸素が過剰に発生すると、細胞についている糖鎖は臨時で活性酸素を抑制する抗酸化物質として作用する。

 

細胞についている糖鎖の多くが抗酸化物質として作用した場合、糖鎖に減少や損傷や劣化=糖鎖異常が生じ、細胞自体の劣化や免疫機能の低下などが起こる。

 

活性酸素の暴走、そして食生活の偏り(特に酵素不足)による栄養素の不足。
この結果、細胞の糖鎖異常が生じ、細胞間コミュニケーション(情報伝達)が不足し、免疫細胞が活性されない状態となる。
つまりは病気を回復させる「自然治癒力」が衰える。

 

体内には毎日約5000個のがん細胞が生まれていると言われている。
免疫細胞がそれをたたいたり、遺伝子の修復ができれば、がんにならない。
がんは活性酸素によって遺伝子にキズがつくことで起こる。
その「遺伝子にキズがついた」という情報を、糖鎖を通して発信しなければならないが、糖鎖異常が起これば当然、免疫細胞は情報を得られず、そのままがんとなる。

 

また、リュウマチ・アレルギー・アトピー・喘息・関節炎・糖尿病・甲状腺障害などの自己免疫疾患も、糖鎖異常によって情報交換が充分に行われないことで、免疫細胞が勝手な行動をして起こる。

 

自己免疫疾患だけでなく、慢性疲労症候群・神経症・ホルモン異常などの病気が増えているのも、元をただせば糖鎖異常が原因とされている。
これが現代人の身体の現状なのだ。

 

逆を返せば、糖鎖を正常化し、免疫細胞を賦活し、自然治癒力を高めることが、すべての健康回復の決め手となるわけだ。

8つの単糖を全て摂れば、糖鎖は正常化され健康的になっていく??

8つの単糖を全て摂れば、糖鎖は正常化され健康的になっていくかというと、実は、それほど単純な事ではないようだ。

 

糖鎖を構成している糖鎖栄養素は、日頃の食事からは非常に摂取しづらい成分が多い。

 

グルコース(ブドウ糖)は炭水化物に含まれているでんぷんなどから、またガラクトース(乳糖)は乳製品などから摂取することができる。
残りの6種類も微量だが、土壌の良い、太陽をさんさんと浴びた新鮮な旬の野菜や果物、また様々な植物から摂ることができる。
例えばこの様な条件で育った新鮮な完熟トマトを、その場でもいで、すぐ食べれば、8種類の糖質がすべて含まれているという。
しかしながら、今、私たちの口に入るものには、そういった栄養素がほとんど失われている。
また、様々な自然の植物にも含まれてはいるが、これも微量。

 

実は、糖質栄養素の大半は、主にグルコースを元にして、肝臓で作られているのだ。
そのためは、ビタミン、ミネラル、15種類にも及ぶ酵素転換、さらにエネルギーと時間がかかる。
それに加え、食品を含む環境の悪化や、様々なストレスにより発生する活性酸素で、この作業が阻害されてしまう。
自己治癒力や免疫力を最大限に発揮するためには、とても間に合わない状況なのだ。

 

とはいえ、今のところ、糖鎖を整えるには、口からこの糖鎖栄養素を充分に補う以外に方法がない。
そして

  • 糖鎖は8種類もの糖鎖栄養素の複雑な組み合わせによって形成されているため、すべての糖鎖栄養素をバランスよく、食事や機能性食品から取り入れること。
  • 肝臓の働きを助ける、酵素、ビタミン、ミネラルなどを積極的にとること。
  • 活性酸素をできるだけ発生させないこと。

といったことが肝要。

 

 

ちなみに、8種の糖を単糖で製品化しているサプリメントなどは逆に吸収率が悪いことが分かっている。
糖は多糖類として自然界に存在するために、単糖では体が糖を認識しないと言われている。

 

人間が健康でいるためには、細胞表面にあるこの糖鎖、そしてそれを形作っている8種類の糖質栄養素は、絶対に欠かせない存在。
たとえどんなに素晴らしい機能性食品でも、クスリでも、食べ物から得られる栄養素でも、
それが細胞に届き、有効に利用されるかどうかは”糖鎖次第”なのだ。

 

母乳には生命活動に欠かせない糖鎖のうち6種類もの糖鎖栄養素が含まれているといわれている。

まだ免疫力の低い乳児は、母乳から糖鎖栄養素を摂取することによって、免疫力を向上させ、細菌やウイルスなどから身を守っていると考えられている。
また母乳には酵素もたっぷりと含まれているため、酵素と糖鎖の持つ健康効果によって、乳児は健全な発育を行うことができるのだ。
(酵素も糖鎖栄養素も、人工粉ミルクには含まれていない)


 
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