末期がんの完治メソッド

末期がんの完治メソッド【The Power of Immunity】〜免疫活性により進行胃がんに打ち勝った父の闘病レポート〜

03_低分子ヘミセルロース誘導体の免疫活性のしくみとパワー

低分子ヘミセルロース誘導体は、アラビノキシラン、アラビナン、キシランなど五炭糖を主な構成糖とする多糖の集合体で、免疫細胞の表面に存在するレクチン(糖鎖と糖鎖の橋渡しをする細胞表面たんぱく)と容易に結合する性質を持っている。
※五炭糖とは…単糖の、炭素の数による分類。三炭糖から七炭糖に分類される。

 

 

生体の免疫力を強化するには、まず低分子ヘミセルロース誘導体の一部が腸管から吸収されることによって、血中に入ってリンパ球、マクロファージなどいわゆる食菌細胞に接触しなければならない。
なぜかといえば、それまで「よそもの」と出合うことがないために眠っていた免疫力を担当する細胞は「低分子ヘミセルロース誘導体」と出合うことによって、「よそもの」つまり異物を追い出そうとして働きはじめるという。

 

 

どうして食菌細胞は、低分子ヘミセルロース誘導体を「よそもの」と判断するのか。
それは、低分子ヘミセルロース誘導体が「五炭糖」のかたまりだからだ。
私たちの身体を構成している糖は、主にグルコース、ガラクトース等の六炭糖。
ちなみにキノコや酵母の多糖はすべて六炭糖。
私たちの体は、六炭糖類には慣れているが、低分子ヘミセルロース誘導体のような「五炭糖類」は「非常にめずらしい」もの、つまり「よそもの」なのだ。
ただし、しっかり「よそもの」と判断するためには、免疫細胞表面のレクチンと容易に結合する作用のある糖鎖が必要である。
低分子ヘミセルロース誘導体は糖鎖の密度が高い(濃縮されている)ため、その親和性は高い。
(例えば、マクロファージ、NK細胞、B細胞などや、活性化T細胞、肝細胞、赤血球、小腸上皮細胞などに高い親和性をもって結合する)

 

このようにして「よそもの」低分子ヘミセルロース誘導体が腸管から吸収されて、血中に入ってゆくと、リンパ球、マクロファージはよそものとの接触によって刺激を受け、軽いアレルギー反応をおこす。
この場合、アレルギー反応とはいっても、免疫を誘発するための最小限のもの。
このようにして、低分子ヘミセルロース誘導体は糖鎖を介して、リンパ球やマクロファージなどの免疫細胞を刺激し、強化し、増加させる。
活性化されたそれらの細胞が連鎖反応的に他のリンパ球を活性化し、全身免疫の活性化に波及する。

 

リンパ球のひとつ、NK細胞は、なんの命令も必要とすることなく、腫瘍細胞を見つけるとただちに攻撃するという性質をもっている。
1970年代後半に発見されたもので、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)と呼ばれている。
その名の通り「殺し屋」細胞だ。

 

健康な人の体内でも1日数千個のがん細胞が生まれており、糖鎖のアンテナや免疫機構が正常に働いているために、がんが発病しないでいられるのだ。
しかし、活性酸素や何らかの要因で糖鎖機能や免疫機能が低下した場合、がん細胞の増殖を防ぐことができず発病してしまう。

 

NK細胞ががん細胞を認識

 

NK細胞・T細胞・B細胞はリンパ球の一種だが、NK細胞は同じリンパ球でもT細胞・B細胞に比べ、腫瘍細胞に対する反応が非常に速く、しかも強力である。
がん細胞を単独で認識すると、ただちに結合し5分以内に破壊してしまう。


 

NK細胞ががん細胞を攻撃

 

NK細胞に発見されたがん細胞は、もはや逃れられない。
NK細胞のレセプター(受容体)が、がん細胞の受容体に結合し、がん細胞の細胞膜に顆粒(ピストルの弾のような役割)を撃ち込み、細胞膜が破れ5分以内にがん細胞は死滅する。
これはNK細胞の「死のキス」といわれている。
(写真右下がNK細胞。左上のがん細胞を破壊したところ)


 

低分子ヘミセルロース誘導体はNK細胞以外のリンパ球のうち、T細胞とB細胞の活性も高めることも確認されている。
さらに、マクロファージやミクロファージも活性化する。
マクロファージ・ミクロファージは、体の掃除屋さんとして不要なものを掃除する役目があり、
・血液血管中の余った糖分、コレステロール、中性脂肪を掃除する能力を高める
・感染症の予防、血糖値を下げる効果や中性脂肪値及びコレステロール値を下げる
といった働きがある。

 

 

また、低分子ヘミセルロース誘導体は、減少している白血球の総数を増やすこと、NK細胞などの免疫細胞を強化して異物を攻撃させるという間接的な働きのほかに、 低分子ヘミセルロース誘導体自体が、がん細胞の増殖を抑制させる、すぐれた活性酸素除去作用がある。
また、腸をクリーンにする(食物繊維としての)作用も大きな役割を果たす。

 

低分子ヘミセルロース誘導体は、がんに限らず、ウィルス性の慢性肝炎、糖尿病、喘息、高血圧、さらには子宮内膜症、アレルギーなどが治癒または改善したという体験例も多い。
それらは、活性糖鎖による並み外れた免疫強化作用というすぐれた作用による。

がん細胞と第一線で闘うNK細胞の活性

がん細胞と第一線で闘うのは、先程述べた、白血球の中のNK(ナチュラルキラー)細胞である。
T細胞やB細胞は、異物攻撃までに時間かかるが、NK細胞は、独自攻撃をしかける体の第一防衛手段であり、がん予防面でも重要な細胞だ。

 

NK細胞は、年齢とともに数は減らないが、活性が弱くなっていく。 
出生〜20歳ごろまで急激に増え(活性率MAX40%程度)、20歳ごろをピークに70歳ごろまでなだらかに落ち(70歳で活性率20%程度)、さらにその後は急激に落ちる。(100歳で活性率ヒトケタ%)
もちろん、活性率が落ちるにつれて、病気にかかりやすくなる。
ちなみに、進行がんの患者は、80歳ぐらいの人のNK細胞の活性率(10%程度)とだいたい同じぐらいだそうである。
NK細胞活性率の推移

 

NK細胞は、ハート型の大きな核を持つ。
活性化されたNK細胞は細胞内に、外敵を殺すのに必要な武器として「グラニュール」という顆粒を持つ。
これは、いわば「ピストルの弾」だ。

 

ところが活性化されていないNK細胞は、グラニュールの出現がない。
つまり、標的を殺すことができない。
この状態のNK細胞をいくら増やしても、役にはたたない。
たとえ兵隊の数が十分でも、その質が大切ということだ。

 

がんにかかった患者のNK細胞を調べてみると、NK細胞の武器である顆粒(グラニュール)が細胞の内部にほとんど見あたらないという。
ピストルの銃弾にあたる顆粒を奪い去ったのは、がん細胞のしわざ。
この顆粒がなくなっている状態(銃弾を抜き取られたピストル)が、NK細胞の活性が低下している状態を示す。
低分子ヘミセルロース誘導体は、この活性の乏しいNK細胞をふるい立たせ(活性化させ)、第一線の精鋭兵士につくりかえる。
低分子ヘミセルロース誘導体をがん患者に投与すると、がん患者のNK細胞内の顆粒が飛躍的に増えていくという。

 

つまり、低分子ヘミセルロース誘導体を摂ると、がん細胞が最も恐れる「活性化したNK細胞」が飛躍的に増えるということなのである。

 

さらに、低分子ヘミセルロース誘導体は、インターフェロンγという物質を合成する。
「インターフェロンγは、再びNK細胞を活性化して、NK細胞内での顆粒の形成を促す」
いわば二段構えで免疫力を強化するわけだ。

 

低分子ヘミセルロース誘導体は、体内でのインターフェロンγの産生を高めることによってNK細胞やT細胞,B細胞などの免疫細胞を元気づけ大活躍させるということだ。
現代医学の医療現場で処方されるインターフェロンには強い副作用が報告されているが、ヘミセルロースが産生を促す天然のインターフェロンγには、著しい効果が期待できて、なおかつ副作用など全くないのもいい。
ちなみにインターフェロンはサイトカイン(情報伝達物質)の一種だが、サイトカインも糖鎖の一種である。

 

 

免疫強化の最大の目的は、がんにおいては、がん細胞の発見能力の強化にある。
発見能力が高まれば、同時に攻撃能力も高まる。
異物を発見し、警戒態勢に入ったNK細胞は活性化され、細胞内にたくさんの「顆粒」を出現させるからだ。
活性化されたNK細胞の破壊力は、例えば1個のNK細胞でも、次から次へと複数のがん細胞を破壊していけるほど強力なものである。

 

このような体内での「がん細胞」と「免疫細胞」の戦いは、「細胞戦争」と呼ばれている。
この「細胞戦争」において、免疫細胞ががん細胞に負けた場合「病」となるのである。

 

つまり免疫強化とは、いかに糖鎖を活性化させてがん細胞の発見能力を高めるかにかかっているのだ!

低分子ヘミセルロース誘導体のアポトーシス効果

「低分子ヘミセルロース誘導体」には、免疫力の強化だけでなく、がん細胞を直接叩く「アポトーシス誘導作用」があることがわかった。

 

アポトーシスとは?

人間の体内では、毎日膨大な数の細胞増殖が行われている。
その膨大な数の細胞増殖と同時に、全体のバランスをとりながら、増殖した細胞と同じ量の細胞が除去されていく。
正常な細胞は、決まった回数だけ分裂を繰り返すと死滅するというプログラムが遺伝子に組み込まれている。
このプログラムが「アポトーシス(apoptosis)」。
アポトーシスとは、細胞の遺伝子レベルで計画的に行われる細胞除去(細胞が自ら能動的に死んでいくプログラムされた死=細胞の自殺)のことをいう。

 

例えばオタマジャクシからカエルに変態する際に尻尾がなくなるのはアポトーシスによる。
人の指の形成課程も、始め指の間が埋まった状態で形成し、それからアポトーシスによって指の間の細胞が予定死して指ができる。

 

 

生体内では、がん化した細胞(そのほか内部に異常を起こした細胞)のほとんどは、アポトーシスによって取り除かれ続けており、これにより、ほとんどの腫瘍の成長は未然に防がれていることが知られている。

 

しかし、DNA損傷のがん細胞は、特殊なたんぱく質(bcl-2)で、アポトーシスを阻害してがん細胞自身を守っているというのだ。
いうならば、がん細胞は、bcl-2の防弾チョッキを着て自らをアポトーシスから防衛しているといった状態である。

 

なんと低分子ヘミセルロース誘導体には、このbcl-2の防弾チョッキを貫通してバラバラにしてしまう効果があるというのだ。
これまで、免疫力を高めることで「間接的」にがん細胞に働くと考えられていた「低分子ヘミセルロース誘導体」であるが、このようなアポトーシス効果によってがん細胞を 「直接的」にも叩くことがわかったのである。
この「アポトーシス効果」は、特にがん細胞転移防止にも非常に効果的である。 

免疫を活性化するための条件とは?

経口摂取して、これまで述べてきたような効果(免疫強化作用など)を発揮させる低分子ヘミセルロース誘導体には次の条件が必要である。

 

・五炭糖であること。
・原料からきちんとした品質管理がなされ、バイオ処理による酵素分解がなされて
   低分子化し、腸管吸収可能な分子量であること
・水溶性であること
・糖質分子中に免疫細胞の表面タンパク(レクチン)と容易に結合できる「糖鎖」を
 含有すること (糖鎖が免疫細胞と結合することによって活性化される為)

 

最初に述べたように、アラビノキシランと名のつく製品は、今では多種多様に世に出回っているが、上記の条件を満たさなければ免疫賦活はなしえない。
これらの条件を満たすのが「低分子ヘミセルロース誘導体」なのだ。


 
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